前回「スティルライフ」について書いたんですが、そう言えば80年代のストーンズのアルバムを最近ちゃんと聴いてない事に気づきまして、行きがかり上、順番に聴いてみることにしました。
割に凡庸な書き出しですが、自分的には今までにない画期的な導入部なのでかなり気に入ってます。まぁそんな事ァどうでも良いが。
で、「Still Life」の次に出たのが1983年の「Under Cover」。オリジナルとしては1981年の「Tatoo You」以来だから2年振りのアルバム。僕としてもこの位から本格的にリアルな体験が始まっていくわけですが、こいつが厄介なアルバムで(笑)ここまで来て、導入部に酔って書き進めた自分を恨みたくなる。このアルバムは絶対にミックのアルバムだ。
今聴くと割に聴きやすいっつーか、当時最新のヒップホップを導入しようぜ〜っ、チャーリー、お前のドラムにもエフェクトかけるかんな〜、なんつっても最新型だからさ、と言うミックの仕切りが良くわかるんですが、何しろまだストーンズ初心者のガキにとってはイマイチ「ん?」という印象が拭えなかったわけです。全体的にリバーブが深めで。でも「Under Cover Of The Night」はカッコ良かった。ただ、何があっても変わらないのがキース。ドラムのフィルのあとの「チャラッチャーラッ」のsus4のリフ(笑)今聴くと却って新鮮ですね。でも常に新しい音を取り入れるって意味ではストーンズの王道かもしれない。それが成功するか失敗に終わるかは別として。
印象に残ると言えば、当時のPV。MTV全盛期だけあって、かなり予算をかけたストーリー物に仕上がってました。キースもちゃんと演技してたしね。
で、逃げるように次作の「Dirty Work」へ(恥)
コイツは1986年。アナログ発売としては最後になるのかな?近所のレコ屋で予約して買いに行ったの覚えてる。これも聴きに聴いたお気に入りのアルバム。だから書きやすい。
この時期はミックとキースの仲が最悪と言われた頃。その緊張感が全体にみなぎってて却ってそれが功を奏した感じがします。「
One Hit」のイントロのリフ聴いた時「うぉ〜っ」と思いましたもん。何度か聴くうちにあのリフの前のアコギがリフを際立たせてることに気付いて「やっぱりロニーのおかげだよ」と再認識もしました。
「Fight」は60年代の全盛期を思わせるソリッドなナンバー。それに続く「
Harem Shuflle」はBob&Earlの渋い60年代ソウルクラシック。ほとんど完コピに近いアレンジなんだけどオリジナルよりも若干気だるいムードを出してるのは流石。「Had It With You」ではベース抜きで3コードのR&Rをぶちかます、なんて荒業も見せて音だけ聴いてる分には二人のケンカなんて微塵も感じさせない仕上がり具合。ただ「
One Hit」のPVを見た時はビビった。本気なんだもん、キースの目が。
でも最後の余裕のキースのバラード「Sleep Tonight」がたまらない。直前に亡くなってしまったもう一人のストーンズと言われたイアン・スチュアートに捧げたこのナンバーは、そのイアンのブギウギピアノで終わる・・・
曲、構成ともに素晴らしくて、他の名盤と呼ばれる70年代の作品にも決して劣らないアルバム、特にその荒々しさは随一なんじゃないでしょうか。キース主導と言われるのも頷けます。
さぁ、もう一度聴きなおして寝ることにしよう〜